Project Colletta - Sets のご先祖様かもしれないやつの昔話

RS5 と Sets

Windows 10 Insider Preview で、今春リリース予定の RS4 が安定化フェーズに入り、次期リリースとなる RS5 用のブランチが分岐しました。
blogs.windows.com

まだ早すぎてちょっと怖いので、うちのマシンには Skip Ahead を入れていないのですが、Sets にはちょっと興味があります。
ところで、この Sets、どこか既視感があるなーと思っていました。
何に似ているかというと、Microsoft Research で作られた、Project Colletta というやつです。

これは何

ファイルや URL にタグをつけてグループ化するツールです。
対応するアプリケーションからは、同じタグを持つファイルを素早く開くことが出来ます。
ね、なんだか Sets に似ている気がしませんか。

いや、Sets の実物を触ったことがないのでわかりませんけど。

インストール

ここからダウンロードできます。
Windows 10 1709 と Office 2016 でも動作することを確認しています。

ただし、開発は既に終了しており、今後のバージョンアップが見込めるアプリではありません。
試してみる場合は、それを念頭において行ってください。

インストールすると、画面の上部に DeskBar という紫色の領域が常駐します。
DeskBar の左端には、2つのアイコンが表示されます。
メインとなるのは、右側の三角形のアイコンです。
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他のアプリケーションのウィンドウを最大化しても、DeskBar には被りません。デスクトップ領域が DeskBar の分だけ狭くなったような感じです。

タグを作る

三角形のアイコンをクリックすると、何やらテキストを入力する欄が出てきます。ここに新しく作るタグ名を入力して Enter キーを押すと、そのタグが作成されます。
この入力ボックスは、既にあるタグを検索するのにも使います。

タグ名に日本語は使わないほうがよさそうです。
また、一度作って削除したタグと同じ名前のものはうまく動かないように見えます。

ファイルにタグを追加する

作成したタグを選択すると、右側に水色の領域が出現します。
ここにファイルをドラッグ & ドロップすることで、ファイルにタグ付けすることができます。
ChromeIE のアドレス バーの左にあるアイコンを放り込むと、URL を登録できます。

画像ファイルや Office ファイルは、ファイル名の上でマウスをホバーさせることでプレビューできます。
フォルダーのアイコンをクリックすると、そのファイルがあるフォルダーを開きます。
iをクリックすると、ファイルに簡単なメモをつけることが出来ます。

タグからファイルを開く

追加したファイルや URL をクリックすると、関連付けしたアプリケーションで開くことが出来ます。
また、タグをピン止めすることで、DeskBar 上に常駐するので、よく使うタグに素早くアクセスすることができます。

DocBar

ここまではよくあるランチャーのようですが、Colletta の特徴は DocBar というもうひとつのバーにあります。
Office や IE でタグ付けされたファイルや URL を開くと、それらのアプリケーション ウィンドウの下に表示されるのが DocBar です。
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ここにもタグが表示されていて、同じタグがつけられた他のファイルを開くことが出来ます。
対応アプリは、Office (Word / Excel / PowerPoint / Outlook) と IE です。
Office 2016 と IE11 でも動きます。
Outlook の場合、メールや予定のひとつひとつを個別にタグ付けできます。

DocBar からタグをつけることも可能です。Outlook のアイテムは DocBar からしかタグ付けできないようです。
また、Office のファイルは、いったん保存しないと DocBar が出ません。

DeskBar と違い、DocBar はアプリケーション ウィンドウを最大化すると隠れてしまうようです。
また、他のウィンドウと被ると、DocBar だけが隠れたり、逆に DocBar だけが前面に出てきたりしますw

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おわり

異なるアプリケーションをグループ化するという発想や、アプリにバー(Sets の場合は上部のタブ バー、Colletta は下部の DocBar)がくっつくというデザインが、Sets に似ているような気がします。

Office 2016 でも動いたり、Outlook のアイテムにタグ付けしたりできるのには、正直、驚きました。
ちょっと挙動がおかしなところがありますが、もう開発は終了しているため、これ以上更新されることはないと思います。
DocBar が Chrome や Edge やその他のアプリに対応することも期待できません。
ブラウザは IE にしか対応していませんが、今時、URL の関連付けが IE ということもないでしょうから、ブラウザに関しては残念ながら使い物になりません。
Office で使うのに便利だと思われたら使ってみてもいいかもしれませんが、個人的には、今からインストールするものだとは思いません。

Microsoft Research のサイト上では 2012 年に登場したようです。
Microsoft は Sets みたいなことを、その頃から考えていたのが伺えます。

www.microsoft.com